金魚
小さな水槽の中
あなたに見守られて泳ぐ
ここの暮らしが
嫌いとかじゃない
不満は何一つないけど
行かないでよ
ここから私を連れていって
いつからかこの衝動が
止まらない
一緒にしないで
もっと私だけを見てください
あなたに触れてほしいの
外の世界は危険だと
親切な仲間が告げた
でも、行きたいのよ
ここからその壁の向こうへ
いつからか覚悟はできていたから
たとえどんな苦しい事が
待っていたとしても
あなたに触れたいと思った
理解してるフリを
続けるのは疲れた
もうここでは泳げないの
行かないでよ
ここから私を連れていって
いつからかこの衝動が
止まらない
一緒にしないで
もっと私だけを見てください
あなたに触れる夢見てる
あの日からずっと
eri
- 2012.07.08 Sunday
- 詩
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